共通言語とPMBOK

PMBOK / Common Language

「共通言語」を大切にします

プロジェクトを成功させ、安定させるために重要なのが、ステークホルダー間で「共通言語」を持つことです。

例えば、ITプロジェクトの開発手法として「ウォーターフォール」型ではなく「アジャイル」型を採用する企業が増えていますが、「アジャイル」の定義を一意に定義・共有しないと、事業会社側(クライアント側)にアジャイル型開発の許可を得られない場合もあります。実際に私たちも「アジャイルのような不安定な開発手法は採用できません」と言われた経験があります。

こんな時は「不安定な開発手法」と考えているクライアント側上級マネジメント層に向けて、アジャイル(特に弊社の場合「スクラム」)の良さを丁寧に説明します。PowerPointでの説明だけでは不十分な場合は、ワークショップを実施することもあります。そういった取り組みを通して、プロジェクトに関わるステークホルダー間での「共通言語」を共有していきます。

PMBOKガイド

「共通言語」が問題となるのは、前述した開発手法の話だけではありません。「WBS」「プロダクトオーナー」「ファシリテーター」「マイルストン」「クリティカルパス」「ステークホルダー」「PMO」など、プロジェクトマネジメントで出てくる言葉にはカタカナ言葉が多く、クライアントと開発チームで理解を共有できていないケースも発生します。

そんな時に活用できるのが、PMBOKガイドです。ボキャブラリの定義や、プロジェクトマネジメントについての集合知がまとまっており、プロジェクトマネジメントのリファレンスとして活用できます。

PMBOKガイドは、米国に本部を置く PMI (Project Management Institute) が発行しており、日本語を含む多国語版が存在します。Amazon等の書店で購入できるほか、PMI会員(有料)になればPDF版をダウンロードすることができます。

プロジェクトマネージメントでは「共通言語」が重要です

この表は、PMBOKガイドがどのような体系でまとめられているかを表したものです。10の知識エリアについて、各フェイズで必要となるプロセスを網羅的に示しています。

PMP=「豊富な経験」+「PMBOKマスター」

PMP (Project Management Professional) は、米国に本部を置くプロジェクトマネージャーの業界団体 PMI が認定する、プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナルの国際認定資格です。大学卒業資格を持つ人の場合、4500時間以上のプロジェクト指揮・監督経験と3年以上のプロジェクト経験が必要とされ、PMBOKの理解度を測る筆記試験に合格する必要があります。また3年ごとに資格更新が必要で、更新の際にも厳しい基準が設けられています。

弊社がIT開発プロジェクトを受注する際は、必ずPMP資格者をリードPMにアサインします。また、IT開発プロジェクト全体の受託だけでなく、スポットでのPMPリソースの提供も行っています。以下のようなご希望・お悩みをお持ちでしたら、一度弊社にご相談ください。

  • 要件定義の人手が足りない
  • 作成しているドキュメントの完成度が低い
  • 必要のないドキュメントを作成している気がする
  • スケジュールが遅れがちで、なんとか挽回したい
  • プロジェクト管理ツールがうまく運用できていない
  • アジャイル開発をはじめたい
  • 開発エンジニアと、デザイナーのコミュニケーションがうまくいかない
  • システム会社から出ている見積もりについて、セカンドオピニオンがほしい
  • 信頼できるITパートナーに開発プロジェクトのすべてを発注したい
  • 既存プロジェクトの一部を安心して任せられるPMが必要だ